診断プログラム(QT-PC/ROM、富士通ハードウェア診断ツール)について |
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[版数]001 |
QT-PC/ROMは、FMVシリーズのOS立ち上げ機能の動作確認を行う診断プログラムです。OSが立ち上がらない障害に対する障害要因切り分けに用いることを想定しています。
富士通ハードウェア診断ツールはOSがWindowsVistaの装置について、従来のQT-PC/ROMに変わり搭載される診断プログラムです。BIOS ROM内蔵の簡易診断とHDD内蔵の詳細診断(QT-PC/HDD)があります。
機能概要
診断機能
ここで、(1)CPU診断から(3)HDD診断についてはハードウェア機能の正常性を確認するものであり、(4)HDDソフトチェック診断はNTFSパーティションのファイル診断を行うものです。
HDDソフトチェック診断での障害検出の場合、リカバリによって復旧可能なことが期待でき、その他診断でのエラーの場合、リカバリによっても復旧できないと考えられます。
備考) |
富士通ハードウェア診断ツールではハードウェア診断と位置づけている為、(4)HDDソフトチェック診断は実行されません。(HDDソフトエラーは問題なしと表示されます)
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実行方法
1.電源投入
@診断装置の電源投入後、[F12]キーを押下し、ブートメニューを表示させます。
起動メニュー画面([F12]キー押下後の画面)
A[Tab]キーを押下する。
起動メニュー画面([Tab]キー押下後の画面)
B[4.Diagnostic program]を選択する。
備考) |
各項目について
[1.BIOS Setup]:BIOS セットアップを起動する。
[2.Diagnostic Screen]:自己診断画面に切り替わる。
[3.Recovery and Utility]:トラブル解決ナビを起動する。
[4.Diagnostic program]:診断プログラムを起動する。
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2.診断実行
QT-PC/ROMでは初期画面が表示され、自動的に診断が実行されます。
富士通ハードウェア診断ツールでは初期画面表示後に簡易診断の実行確認メッセージが表示されますのでYもしくはNキーで処理を選択します。(Y:実行、N:電源切断)
3.診断終了
診断結果が画面表示されます。
QT-PC/ROMでは正常に診断終了した場合、高い音でブザーが1度鳴動します。エラー終了した場合、低音・高音の繰り返しで約30秒間ブザーが鳴動します。ブザー鳴動中に任意のキーを押下してブザーを停止します。
富士通ハードウェア診断ツールでは正常に診断終了した場合、簡易診断の結果が表示され引き続き詳細診断の起動確認メッセージが表示されます。何かキーを押すと詳細診断(QT-PC/HDD)の起動に移ります。
備考) |
詳細診断(QT-PC/HDD)の使用方法についてはFMV/CELSIUSシリーズQT-PC/HDD使用手引書(コンテンツコード未定)を参照してください。
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簡易診断の結果異常が検出された場合はエラーコードと診断結果が表示されます。Yキーを押すと電源が切断されます。
診断後のメッセージ
◆QT-PC/ROM
注) |
ERROR CODEで示す「CCCCCCCC」で被疑箇所を推測できます。
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エラーコード
(最上位3桁)
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診断名
(初期画面表示名称)
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障害被疑箇所
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001ccccc
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CPU診断
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CPU(メインボード)
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002ccccc
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メモリ診断
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MEMORY
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004ccccc
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HDD診断
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HDD
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020ccccc
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HDDソフトチェック診断
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SCAN-NT
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◆富士通ハードウェア診断ツール
「エラーコード:XXXXXXXX」にエラーコードが、「診断結果:ZZZ」に障害被疑箇所(CPU/メモリ/HDD)が表示される。エラーコードの内容は上記のQT-PC/ROMと同じものが表示される。
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