4.1. メインボード交換作業後のBIOS設定について GID0082100


備考)
本内容は法人向けモデルの装置のみ対象である。
*メインボード交換修理後の起動に関するBIOSメニューの設定は以下のようになっている。
Windows8以降のOSを使用している時は、必要に応じて設定を変更してお使いしていただくようお客様にご案内すること。
*なお、これらの設定は変更しなくても使用することは可能であるが、セキュリティの観点などから
 推奨設定にすることが望ましい。
*但し、UEFIモードで推奨している設定では、セキュリティの観点からUEFIモード未対応のOS(Windows7等)
 や他のデバイスからの起動を抑止する機能が有効になる為、お客様のPCの利用状況に応じて機能を無効にしたい
 場合は、修理後の設定に戻す必要がある。

BIOSメニューの設定項目名
※( )内は、英語表示のBIOSの場合。
※機種により表示される項目名が異なる。
修理後の設定
Windows 8のモードごとの推奨設定
UEFI
レガシー
[詳細]−[互換性サポートモジュール]
[詳細]−[起動設定]−[互換性サポートモジュール] (REF0064000)
([Advanced]−[CSM])
([Advanced]−[Boot Configurations]−[CSM])
使用する
(Enabled)
使用しない
(Disabled)
使用する
(Enabled)
[詳細]−[高速起動]
[詳細]−[起動設定]−[高速起動] (REF0064000)
([Advanced]−[Fast Boot])
([Advanced]−[Boot Configurations]−[Fast Boot])
使用しない
(Disabled)
使用する
(Enabled)
使用する
(Enabled)
[セキュリティ]−[セキュアブート設定]−[セキュアブート機能] (REF0065000)
([Security]−[Secure Boot Configurations]−[Secure Boot Option])
使用しない
(Disabled)
使用する
(Enabled)
使用しない
(Disabled)


注)
Windowsのモード(UEFIまたはレガシー)は、次の手順で確認が可能。(Windows8以降のOSのみ)
1.Windowsを起動する。
2.【Windows】+【C】キーを押すか、マウスポインターを画面右上隅に合わせてチャームを表示する。
3.「検索」をクリックし、「msinfo32」と入力して【Enter】キーを押すと「システム情報」が表示される。
4.「BIOSモード」の項目に「UEFI」または「レガシー」が表示される。

<BIOS設定項目について>
○互換性サポートモジュール(CSM:Compatibility Support Module)
*Windows7などUEFI未対応の従来のOS(オペレーティングシステム)に対して、UEFIの
 代わりとして動作する。
*CSMを介することでx86系のBIOS(レガシーPC BIOS)の互換性を保つことが可能になる。

注)
本設定はセキュアブート設定が「使用しない」に設定されている場合のみ選択肢の変更が可能。
○高速起動(Fast Boot)
*Windows8以降のOSでは従来のシャットダウンからの起動よりも高速で安定した
 起動を実現させる為に、ハイブリッドブート(高速起動モード)を搭載している。
*Windows7では終了時に「シャットダウン」「スリープ」「休止状態」の3通りが選べたが、
 「スリープ」や「休止状態」を使い続けて全くシャットダウンをかけないと、高速な起動が
 出来る代わりにドライバーなどの初期化がされず動作が不安定になることがあった。
*Windows8以降OSでは「シャットダウン」と「休止状態」のそれぞれの長所を
 採用して、従来の「休止状態」並みの起動時間を保ちつつドライバーの初期化などを行い、
 動作が不安定にならないように対策をしている。
○セキュアブート機能(Secure Boot)
*従来のBIOS起動に代わり、UEFI起動にてハードウェアがOSの起動過程を検証することに
 より、起動時にあらかじめデジタル認証されたソフトウェアしか実行できないようにする機能
 である。
*これによりブートローダーに感染するタイプの不正なソフトウェアやコードの実行を防ぎ、
 セキュリティを向上させることができる。

注)
本設定は管理者用パスワードが設定されている場合のみ選択肢の変更が可能。


All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED. 2013