セキュリティチップ(TPM)搭載部品交換時の注意事項について(法人向けモデルのみ)(重要事項) REP0047100 [版数]001

warning.gif 部品の交換作業時は、装置の電源を切断し、ACアダプタ、バッテリ、接続ケーブルを抜いてから作業を行うこと。

caution.gif 部品の交換作業時は、筐体のエッジ部分、突起物に注意して作業を行うこと。

caution.gif @ツメがかかっている箇所は、事前に確認すること。Aカバーなどを傷つけないよう,作業前に指輪や時計などは外しておく。また、作業スペースにエアキャップを敷くなど配慮すること。Bケーブルを外す時はコネクタを持ち、FPC/FFCを外す時はコネクタロックを解除してから抜くこと。引っ張って抜くことの無いよう注意する。また挿入時は斜めに挿入しないように注意すること。

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注)
以下は保守部品に添付されている注意事項の内容を記述したものです。(内容は改版追加修正等がありますので必ず修理・交換対象の保守部品に添付されている注意事項に従って作業してください。)

TPM(セキュリティチップ)搭載部品交換時の注意事項について

TPM(以下、セキュリティチップ)搭載部品においての注意事項を以下に記載しますので、ご留意のほどお願いします。


保守担当者様へのお願い事項

本部品を修理・交換するにあたり、以下の注意事項があります。必ずお客様にお願いする作業がありますので、ご留意の上で作業をお願いいたします。
なお、バックアップをしていないとお客様データがなくなる恐れがあります。作業を行う前に必ず確認をお願いします。


修理・交換作業前に「必ず」お客様にお願いするバックアップ・設定変更等について

修理等により、お客様からPC を引き取る前、もしくはお客様先にて作業を開始する際には、事前にお客様に以下のバックアップ・設定変更を必ず行っていただいてください。

バックアップ・復元・設定変更の手順につきましては、「SMARTACCESS/Basic リファレンスガイド」に記載されています。BitLockerドライブ暗号化をお使いの場合、設定変更等の手順につきましてはWindowsの手順に従ってください。


注)
バックアップを実施せず、修理・交換した場合、復旧する方法がありませんので必ずバックアップを取ってください。
なお、これらを実施しない場合セキュリティチップで保持している設定およびデータを元に戻せないことがあります。この場合、以前の暗号化ファイル等を破棄することになることをあらかじめお客様に了承していただいてから作業してください。

1.SMARTACCESS/Basicのバックアップが取られていることを確認する。
  本体添付ペラ紙にはSMARTACCESS/Basicのバックアップを定期的に取るように記載されています。
  バックアップが取られていない場合、パソコン内のデータにアクセスできなくなることおよび暗号化ファイル等を破棄することになることを、あらかじめお客様に了承していただいてください。

修理・交換作業に入る前に下記項目についてバックアップしていただいて、ファイルを保存してください。
1.SMARTACCESS/Basicのバックアップツールにより作成されるバックアップファイル(できれば、下記のものもバックアップされていることが望ましい)
2.セキュリティチップにより暗号化したフォルダ・ファイル
3.セキュリティチップにより暗号化、署名された電子メール
4.EFS暗号化用の証明書のバックアップ
5.セキュリティチップで管理された証明書
6.BitLocker回復キー[BitLockerドライブ暗号化をお使いの場合]

また、これらのファイルや回復キーがUSBメモリなどパソコン本体以外で保存されていることを確認してください。

2. 「SMARTACCESS によるWindows ログオン」の設定を解除してもらう。
  「SMARTACCESS によるWindows ログオン」はハードウェア構成が変更されると、Windows にログ  オンできなくなる機能です(機器監査)。これを設定したまま修理・交換を行うと、その後、お客様がWindows  にログオンできなくなる可能性があります。作業開始前に必ず「SMARTACCESS によるWindows ログ  オン」を解除していただいてください。

3. BIOS の管理者パスワードを解除してもらう。
 作業開始前に必ずBIOS 管理者パスワードを解除していただいてください。

4. BitLockerドライブ暗号化をオフ(無効)にしてもらう。[BitLockerドライブ暗号化をお使いの場合] BitLockerの利用を一時停止していただいてください。


交換作業について

交換作業については、各本体装置メンテナンスマニュアルを参照願います。


修理・交換作業後に「必ず」お客様にお願いする作業について

修理・交換作業完了後、お客様にPC をお返しする際には、お客様にセキュリティチップの復元作業を行っていただいてください。復元作業は「SMARTACCESS/Basic リファレンスマニュアル」の手順に従って行いますが、復元作業は「初期化」の作業と以下の点で異なるので注意してください。

1.SMARTACCESS/Basicにて「復元」を完了しておく。
2.BitLockerドライブ暗号化をオンにしてもらう。[BitLockerドライブ暗号化をお使いの場合]


注)
修理後の処理において、「復元」を行わず新規に初期化を行ってしまうと、バックアップデータが復元できなくなり、暗号化データ等にアクセスできなくなってしまいますので、絶対に行わないでください。
 


SMARTACCESS/Basicの機器監査機能を利用していた際の留意事項

機器監査機能はパソコン のハードウェア構成をチェックし、変更があった際はWindows へのログオンをさせなくする機能です。そのため、修理等のハードウェアの変更を行うと、Windows のログオンができなくなってしまいます。設定変更を行う際には、前もって必ず「SMARTACCESS によるWindowsログオン」を解除し、作業を行った後、機器構成設定にて新規のハードウェア情報を再度「登録」し、「SMARTACCESS によるWindows ログオン」を再設定してください。

1.SMARTACCESS/Basicにて「復元」を完了しておく。
2.SMARTACCESS/Basicの「環境設定」を起動し、「ログオン認証」-「Windowsログオン」「機器監査」  を開き、「現在の機器構成情報の登録」にて「登録」を実行する。

本書は以下の保守部品に添付しております

・セキュリティチップ搭載メインボード

なお、メインボードにはセキュリティチップがオンボード搭載型のものとサブボード搭載型があります。
サブボード搭載型のメインボード交換時はサブボードの載せ換えを実施してください。

※発売年度等、モデルにより注意事項が異なる場合があります。必ず修理・交換対象の部品に添付されている注意事項をご参照ください。

※FMV シンクライアントシリーズはセキュリティチップ非搭載であり、本注意事項の対象外です。




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